第162回 日商簿記検定試験(今回の感想)
試験.勉強先週の日曜日に日商簿記の統一試験が終わりました。1級以外は問題を公表しないのですがうちの受講生の聞き取りにより大体のあらましを把握できました。
1~3級すべてにおいて、予想どおり収益認識基準がでましたね。
ただし今回の2,3級の出題の仕方は仕訳で限定的でした。いずれは総合問題にそのうち絡んでくるのでしょうね。
(1級の商業簿記はちょっとやりすぎですね。今年の税理士試験の財務諸表論の悪夢が甦ってきました。)
2級の第二問で出題された有価証券は、昔のように複数銘柄ではないので時間さえあれば問題なく解ける箇所ですが最後の評価までするには時間が足りないかも。保有目的別での評価のうち、取得原価→償却原価→時価は知ってましたか?
第五問のCVP分析では、初めて経営レバッジ係数が出たとSNSで騒いでたので受験した学生にきいたらそれほどでもなかったようです。
A社、B社の営業利益率の比較から始まって売上の変化で数値の変動について誘導的に作問してあり、経営レバッジ係数を知らなくても問題の意図をくめば算出できたと受講生の感想です。
思うに、今の日商簿記2級は、20年前の過去問を5回どおり解いてたら受かる試験でもなく、5年前の問題のための問題で誰の為の試験かよくわからない難レベルでもなく、近年の日商簿記,2級は会計の本質を問うような良問の出題だと思います。
だからパターンで問題を解く癖はつけないでください。